転職エージェント、コンサルタントのせいパパです。
本記事は、
・新しい会社でうまくいかない。
・自分の何が悪いのかわからない。
・仕事の出来が良くない。
といった方向けに、今の仕事でもっともっと活躍できるようになるよう、解決策をまとめた記事です。
『前に勤めていた会社ではうまくいったのに』『学生時代はそんなことなかったのに』など、今までは良かったのにと転職を後悔されている皆さま。
本記事では私が年間300人ほど面談をする中で、特に多くの質問をいただく内容をピックアップし、解決できるよう準備をしました。
この記事を読んで転職後に早期に活躍できるよう、一つ一つ問題点を解決しましょう。
新しい会社でうまくいかない理由5つ
うまくいかない理由をまとめると、人間関係やサービス、取引先、勤務地、拘束時間など複数要因が重なって起こっているようですね。
自分自身に起こっている問題をこの5つの視点から分析を行い、解決策・改善策を考えていきましょう。
転職した後、早期に活躍する方法5選
皆さんにご安心ください『世の中には会社でうまくいかない方がたくさんます!!!』
リクルートワークス研究所では、新卒の若手が3年以内に離職する人をリサーチした際、3年以内に離職するもののうち、20%~30%が6か月以内に退職しています。
驚きですよね。単純計算10人に1人の割合で退職者がおり、スマホアプリででガチャを引いたときと、転職先でうまくいかない人の割合が同じなんです。
では、なぜ若手が転職先や、新しい環境でうまくなじめず、こんなにも早期に退職してしまうのでしょうか。
そしてこの結論は”自分の触れてこなかった環境に接しているから”です。
新しい内容に触れ、覚えることがたくさんあり、知らない人たちに囲まれて、時間を費やすという行為に慣れていないことが、早期に退職をしてしまう要因となっています。あたらしい仕事は、誰にとっても全く未知なことばかりです。初めてイギリスに留学した人が、ご飯のまずさに帰国してくるということもあるように、今回の転職が初めての経験だからうまくいっていないだけ、運が悪かっただけです。あまり自分を責められないでくださいね。
今回お話しする内容としては、どうすればこの慣れない環境に順応し、自分が早期に活躍できるのか、といった、入社間もない方が活躍するコツを5つご紹介します。
※1 参照(リクルートワークス研究所「11.8%が“半年未満”で離職する。「超早期離職」問題」)
①人間関係改善!?「おいしいお店を知っているので行きませんか?」と周りを食事に誘ってみよう
皆さんは、会社内の同僚や上司と人間関係を良くするため食事には行っていますか?
最近だと『私は休憩時間は誰とも話さない主義です。』という方も増え、プライベートと仕事をきっちり分ける方も多いように思います。ただ、自分の奥底ではわかっている通り、人間関係の基本中の基本は同じ時間を仲間と過ごすことという観点は、大切にしなくてはいけません。仕事の時間を一緒に過ごすものの、プライベートな話しは仕事中しないからですね。
人間関係で悩まれる方の多くは、信頼を置けないため安心したパフォーマンスが出せないことが一番の根底としてあります。素性をわからない方と信頼関係を築くのは誰でも難しいですよね?仕事は馴れ合いになってはいけないですが、仕事仲間がどういう環境で育ってきて、どういう考えを持っていて、何に興味があるか知って仲良くなることで、話しやすい環境構築をすることが可能です。
食事会は仲間と一緒に仕事をする上で必要な行動だと改めて試みてはいかがでしょうか。
今までの自分の人生を振り返り、その中で成功してたコミュニティで、周りと食事やプライベートな話をしていた経験がある方は是非一歩踏み出し、実践されてください。
上手な食事の誘い方とおススメのグルメサイト
ただ、急に同僚や上司を食事を誘うのは気が引けますよね。
そんな時は、『おいしいお店知ってるので一緒に行きませんか?』と、自分が行きたいお店を探して誘いましょう。
グルメサイトは食べログやRettyがおすすめです。食べログであれば3.5以上、Rettyであれば”人気店”のカテゴライズがされていれば間違いないため、私も多く利用させてもらっています。
個人的には口コミの精度が高いので、いつもRettyを一番として使い、好みのお店がなかった場合は食べログを使います。逆に、ホットペッパーや食べログはお店の評価がわかりづらいため、今回の目的ではあまりお勧めしません。
〇Retty | 〇食べログ |
【特徴】 ・”人気店”タグの信憑性が高い ・サイト登録者全員が実名で登録のため、 ・実はヘビーユーザーは30代男性 | 【特徴】 ・★評価が分かりやすい ・圧倒的掲載店舗数『約81万件以上』 ・口コミ数、業界No1 |
注意)上司や環境が自分に合わない場合は必ず部署異動を申請や、外部組織へ相談
ただ、どうしても自分に合わない環境であったり、上司と合わないなど精神的に耐えられない場合は、部署異動をしましょう!自分が在籍したくない状況や環境に人生を狂わされてしまうことは言語道断。
精神状態が死なないように、細心の注意を払ってください。
もし、環境や人間関係で悩まれている場合には下記へ相談をご検討ください。
▼精神状態が苦しい時の相談先について
会社内相談先:会社の労働組合や相談する先の上司・人事
会社内に相談先がない場合:合同労働組合(ユニオン)へ逃げ込む
※相談先に関しては、仲の良い同僚、先輩から情報収集を行うとスムーズです。
また、会社内で上司以外の相談先が設定されていない場合は、自分なりに考え答えを出す必要があります。社内の動き方を外部の方に相談などしたい場合は気軽に私へご相談ください。
①2名以上で上申書の作成 ②退職
まだ、会社で頑張りたいと思っている方は、上申書の作成をしましょう。それも、2人以上の意見をまとめた内容にし、協力者を探してください。会社規模が大きくなればなるほど、1人の意見が弱いためもみ消しが簡単です。自分の所属している部署内の5分の1、3分の1が問題を抱えていることを伝えることができれば異動も容易に行うことができるため、上申行動を集団で行いましょう。
それでも厳しいようであれば退職せざるを得ないと思います。
②仕事内容を理解する際は必ず自分の言葉で言い換えて、自分に教えてもらった知識の定着をさせよう。
教えられたことをメモして満足している人は3流です。
現在GDP堂々の第一位(2021年6月現在)のアメリカ合衆国では、覚えた知識をディベートやディスカッションを行い、知識の定着を図っています。
必ず、自分の言葉で言い換えて話しましょう。
自分なりの解釈をもって、必ず答え合わせをする習慣が身につけば、仕事内容もしっかりと理解できます。
覚えたことは忘れるので、今日は何を覚えたか日記や日報を書くのも良いですよ
これは、ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが発表した「エビングハウスの忘却曲線」です。
エビングハウスは、無意味な音節を記憶し、時間と共にどれだけ忘れるかを数値化したものになります。
人は学びを行ったとき、
- 20分後には42%の知識を忘れます。
- 1時間後には56%の知識を忘れます。
- 9時間後には64%の知識を忘れます。
- 1日後には67%の知識を忘れます。
- 2日後には72%の知識を忘れます。
- 6日後には75%の知識を忘れます。
- 31日後には79%の知識を忘れます。
人は忘れる生き物です。
改めて認識するようにしましょう。
③取引先の理解を深め、社内での提案を1ランク上げましょう。
自分の取引先のニーズについて改めて認識を深めましょう。
自分のサービスをしっかりと理解した後はお客さんや取引先を理解していかないと、『え?こいつ何言ってるの?』と周りから話を聞かなくてよい人材と思われたり、
提供サービスを検討する、企画が芯を食わなくなってしまいます。
早期に活躍するためには、社内で的を得た発言が必要不可欠ですよね。
改めて、サービスの認識を深めましょう。また、勉強だけではなくお客様とお話しすることで得られることも多いです。
営業と同席は必ず行いましょう。
▼取引先を理解する7つのTips
取引先や担当者と見えない壁を感じられている方は、是非下記を参考にしてみてください。
1)目先のニーズや課題以外にも注目していますか?
取引先を理解するうえで大切なことは相手との関係を深耕することです。
目先のニーズや課題だけに注目せず、元々の『過去』・『未来』に向けて向き合って、結果として相手が何を将来的に求めているのか話しましょう。
熱がこもったタイミングは大チャンス!
相手が『本気』で考えているところなので、自分の『本気』で返してあげましょう。
本気度を伝えることであなたへ情報を開示してくれます。
2)素直なスタンスで入れていますか?
取引先と話していて、知らない用語や造語が出てきたとき、『とりあえず、その場を過ごしてしまった。。。』なんてことはないですか?
後で調べられるものは問題ないです。
ただ、その聞かない姿勢が、理解を妨げている可能性があります。
皆さんも恥ずかしがらずに「すみません、不勉強で恐縮なのですが、教えてください。」とお伝えしましょう。
このスタンスが、「知ろうとしてくれてるのか」「学びたいんだな」と、自分が歩み寄る姿勢につながります。
3)相手のお客さんの現場に乗り込む
これはあまり、現在の時節柄と会社によってはNGの場所が多いですが、実際に”サービスを活用している場所”へお伺いする方法もあります。
実際の現場から使われているサービスを把握することで、
活用しきれていない部分について、お話しすることが可能です。
仕事を遂行する上では、現場主義の会社もあります。
活用している現場を観察すると、普段と違う目線で提案をすることが可能です。
4)初めのメールや電話で「決まり」を設ける
取引先との不信感は、期限や期日によって生じます。
例えば、「先日お電話させていただいたあの件状況はどうなっていますか?」とお話ししたときに
「え?あ~、まだ確認してる」とか
「忙しいからまた後で!」とか言われませんか?
こうした状況は悪印象を与える可能性があるので、
はじめのメールや電話で「何日以内にお願いします。」としっかり期限を設けたうえで伝えることが大切です。
5)報告はこまめに行い接触回数を増やす
取引先への連絡時に「今忙しいんじゃないかなぁ」「電話したら迷惑かなぁ」は考えないでください。
あくまで、進行状況を報告してるだけであって、悪いことは一切していません。
むしろこちらからのアクションによって「信頼を勝ち取る」ことができます。
また、この報連相を行うことによって、緊急時の対応に関しても、早い段階で対処することができるのです。
6)要望に応えられないことは、理由や経緯を丁寧に話す。
案件の進行中や、初回訪問時要望に応えられないことが生じた場合は「できません!」と一言で済ませず、理由・経緯を必ず説明しましょう。
ただし、一方的に「NG」を突き付けて終わるのではなく「どうしてもということでしたら、ご相談ください」と一言を添えて、真摯に取り組む姿勢を見せましょう。
7)相手に喜ばれることを想像して動く。
相手に「これしてあげると喜ばれるな」という取り組みはされていますか?
例えば取引先へ送付する書類は、担当者以外の方が見てもわかりやすい書類となっていますでしょうか?
相手の課題に対して、自発的にされた提案は、うれしいものです。
「自分から歩み寄り、相手に気持ちを開示してもらう」
こうして、社外折衝を行うことで、理解を深めることができます。
④勤務地が遠い場合は、1ランク上の勉強やテレワーク
勤務地が遠く、片道2時間、往復4時間かかっていませんか?
その間は睡眠不足だから寝てしまう。。。。なんてこともあるんじゃないでしょうか?
私も元々神奈川県の茅ケ崎に住んでおり、赤坂まで往復3時間かけて通勤していました。
実際に移動中や、心がけていたことをお話しします。
1)電車の中で勉強は何がいいか!
皆さん、電車の中で勉強するときは何をされてますか?
「ビジネス書を読んで勉強してる!」
「メモした内容を読み返してる。」
「勉強はあまりしていない、携帯アプリで遊んでいる。」
電車の中で、勉強する内容って限られてますよね。
しかも、満員電車の時は、正直勉強なんて手につかないんじゃないでしょうか?
そんな時は、自分の行動に目を向けていきましょう。
電車内での過ごし方に関するアンケート調査(※1)では、1都3県の20代~60代で普段の電車における行動を調査しました。
電車内での過ごし方に関するランキングは下記です。
1位:スマートフォンの操作 67.3%
2位:睡眠 54.0%
3位:読書 46.5%
4位:電車内広告を見る 42.0%
5位:社窓を楽しむ 勉強 11.3%
では、急にスマホ操作を基本で行っている方が、睡眠学習をしてみようや読書をしてみようといっても慣れていないので、短期的な学習で終わってしまうことが見えています。
参照:株式会社アスマーク(電車内での過ごし方に関するアンケート調査)
https://www.asmarq.co.jp/data/2806densha-sugoshikata/
2)テレワーク申請
テレワークを行えば、場所や時間にとらわれません。
今皆さんがいらっしゃる企業や組織、役割分担が必要不可欠になります。
働く個人を取り巻く環境によって、最適な手法は様々になるので、上司や同僚と相談しつつ、委員会やワーケーションチームを会社内で設立するよう動きましょう。
時間はかかりますが、これによって通勤時間が長いあなただけではなく、ほかの方も救われ、会社の利益につながります。
テレワーク環境が整備されている会社は、申請をするようにしましょう。自分自身が我慢していても、良いことはないです。
その分仕事を頑張りましょう。
がんばってください!
もし本格的に導入を検討されている場合は一般社団法人日本テレワーク協会のサイトを参考にしてください。
現在行われている助成金・給付金の内容から実際の導入までの流れに関して参考になると思います。
⑤時間が足りないときは分類化をしましょう。
時間が足りないにも理由があります。当てはまる理由を発見し、改善に動きましょう。
ポイントは時間を分類して考えるということです。
▼時間は3つに分けて考える
(1)生活時間(睡眠、食事、入浴、排泄など、生きていく上で不可欠な時間)
(2)ルーチン時間(仕事、家事、送迎など、社会的に拘束される時間)
(3)自分時間(自由選択時間、余暇)
時間を可視化しましょう!
タイムログを作成していきます。
▼STEP1
平日と休日の生活時間・ルーチン時間・自分時間について把握をします。
(googleカレンダーや、カレンダーアプリ、手書きで行うのが良いでしょう。)
▼STEP2
時間の細分化を行います。
こちらは、スモールステップで行うことが良く
生活時間
ルーチン時間
自分時間
で自分が削減したい項目から、動作と分数を把握をします。
▼STEP3
自分の使った時間を採点する。
これは毎日行うことをおススメするのですが、自分の行動を振り返ることができ、反省することができます。
自分にとっての必要な時間と不必要な時間を〇△✖で評価するだけでもかわりますよね。
まとめ
早期戦力化するコツは環境構築です。
【人間関係が問題】信頼できる仲間を作る!
【上司が問題】異動申請。
【社内業務が問題】必ず自分の言葉で言い換えアウトプット
【社外向け業務が問題】7つのTipsの再確認
【通勤時間が問題】テレワーク申請
【時間が足りない】自分にストレス度の低い勉強方法を採用し、時間の可視化
自分に最適な環境構築をすることが最高のパフォーマンスを生み、自発的で挑戦的な仕事を行うことができます。
また、せいパパ個人的には絶対早期退職はしないよう全力で工夫をされてください。
確かに、きつい・つらい・うざい等たくさんの感情が現在の考えをよぎっているように思います。
ただ、早期退職は職歴に傷となってしまいます。
肌感覚ですが、1回目の転職で2000社選べた場合、2回目の転職では1800社、3回目の転職では1700社、4回目の転職では800社、5回目の転職では600社ほどとなっており、今の日本社会では、選択の幅がせまくなってしまうことが考えられるからです。
今後の自分のキャリア形成に関しても改めて考え直す機会として、早期戦力化への道をしっかりと考えてもらえればうれしいです。
仕事や転職市場に関する相談などあれば気軽にどうぞご相談ください。
皆さんの活躍を心から祈っています。最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。
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